かつて善光寺堂庭の名物として知られた七味の調合販売。明治11年に出版された『善光寺繁盛記』には、当時の様子が描かれています。
「枝垂れ柳の下に高札が立っていた。その下に大きな傘を開き、台を仕つらえて、一人の老人が七色唐辛子を売っていた。その袋の表には『善光寺御高札前八幡屋礒五郎』の十三文字が記されている。台の上には、大きな袋や小さな袋が左右に積まれていた。箱も置かれていて、味ごとに7つに区分されている。そして、客の好みに応じて、小サジで、この七つの味を調合して売っていた。」
八幡屋礒五郎 本店・MIDORI長野店・軽井沢店では、お客様のお好みの七味をその場で調合する〈カスタムブレンド〉も行なっています。
調合する素材には自社農場で採れた唐辛子や紫蘇、国産の山椒、胡麻など産地にもこだわっています。