日本一日差しが強いと言われている長野。
空気がきれいな分、直射日光の眩しさが都会では味わえない強さで降り注ぎます。
それも短い夏の長野名物としてお楽しみいただけたら幸いです。
帰省や旅行で長野駅に降り立つと、一番最初に遠くを見つめる美しい女性の像が見えます。
蓮の花に囲まれ美しい微笑を浮かべる「如是姫(にょぜひめ)」です。
如是姫は大富豪・月蓋(がっかい)の娘です。
強欲で信仰心のない月蓋は一人娘の如是姫をとてもかわいがりましたが、ある時国中に疫病が流行り、如是姫も病にかかってしまいました。
どんな治療をしても治らない如是姫。
月蓋は姫を救うため、お釈迦様におすがりしました。
お釈迦様は、西に向かい南無阿弥陀仏と唱えるように諭され、月蓋は教えに従い一心に唱えると、阿弥陀さまと弟子の観世音と大勢至の三像が西の門の上に現れ光を放ち、その光が如是姫の枕元に届くと病気は回復し、全国の人々も次々に息を吹き返したという事です。
如是姫は善光寺の御本尊である阿弥陀如来さまに助けられた人であり、その感謝を示して長野駅ではなく善光寺を向いて香花をささげています。
このように、善光寺は健康祈願で訪れる方が多く、善光寺参りの記念に軽くて日持ちがする七味がお土産として広まりました。
八幡屋礒五郎にお立ち寄りの際はぜひ、如是姫にお会いになってくださいね。