飯綱町も少しずつ暖かさを取り戻し、気持ちの良い天気に恵まれることが多くなってきました。
先月から育苗がスタートした自社農場では、現在種まきのピークを迎え、多い日には2万粒ほどの種をまいています。トンネルや育苗コンテナには種をまいたセルトレイがぎゅうぎゅうに詰まっていて、辺り一面のセルトレイから唐辛子たちが背中を覗かせています。
このままでは定員オーバーになってしまうので、大きくなった苗の移動も行いました。苗たちをトラックに乗せて隣のハウスにお引っ越しです。
遠くから見ると種をまいた順にグラデーションになっていて、この風景を見るのも春の楽しみの1つです。ここのハウスでは5月の定植まで、丈夫な苗になるよう外の気温に近い状態で育てていきます。立派な苗になりますように...
種まき以外では、先月の農場便りでご紹介した山椒の穂木を使って山椒の接ぎ木を行いました。接ぎ木では、土台となる台木に切れ目を入れて穂木を差し込むのですが、簡単そうに見えてこれがなかなか難しいのです...
台木の切り込みに合わせて削った穂木を差し込んだら、専用のテープでぐるぐる巻きにして固定します。
山椒の接ぎ木はこの春に入社した新入社員3名も挑戦!苦戦しつつも数を重ねる度に「上手くいった!」と嬉しそうな声が上がっていました。
上手く接ぎ木ができていると穂木から新芽が伸びてきます。成功していることを祈るばかりです。
朝夕の涼しさと昼間の暑さのメリハリの大きさに春を感じる飯綱町。最近では霧が出ることも多く、農場にも小さな雲のような霧が漂っています。
農場のところどころに小さな花畑もでき始め、冬には見られなかった鮮やかで濃い青色が、空だけではなく足元にも見られるようになりました。
花椒畑に行くと、山のようなトゲのふもとにも芽吹きが少し。これから植物たちがぐんぐん成長する季節がやってきます。やっぱり春は良いものですね...